自動車保険の中断とは

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転勤などでしばらく車に乗らない、一旦車を手放したい、そんな時は解約する他に中断という制度があることをご存知でしょうか。自動車保険は解約してしまうと、次に新しく契約する時は等級も初めからになってしまいます。つまり、ずっと優良ドライバーで上の等級にいたとしても、何らかの事情で解約してしまうと次は6等級から再スタートとなるわけです。これはとてももったいないですよね。
自動車保険の中断制度を使えば、再スタートの時には元の等級から始めることができますので、解約する前にまずは中断制度を検討することをおすすめします。自動車保険を中断するには、一定の条件を満たす必要があります。廃車や譲渡の手続きを完了しているか、保険の解約までに抹消手続きを終えていること、また、車検残っている車がないこと等を満たして所定の手続きを行えば中断証明書を発行してもらえます。ちなみに等級が6等級以下の人は、保険料は割増になっていますので、中断制度を利用する必要性がありません。ご注意ください。では、中断証明書を使って再度自動車保険に加入する場合はどうすればいいでしょうか。基本的に保険会社によって異なる場合もありますが、中断してから10年以内である必要があります。そして、新しく車を購入、取得してから1か月以内に手続きを行わなければなりません。海外に出国していたという方は、帰国後1年の間に手続きを踏む必要がありますが、保険会社に詳しく問い合わせたほうがよいでしょう。ほかには、被保険者や所有者、車種等が中断する前と同一であることも条件になってきます。
つまり、以前と同様の条件であれば再度契約ができますよということです。被保険者というのは本人以外の配偶者、同居親族も含まれます。これをうまく使えば、父親の中断証明書を使って息子が保険を引き継ぐということもでき、自動車保険ならではの制度といえます。中断前の保険内容を忘れないように、保険証券等はきちんとコピーをして保管しておくといいですね。