自動車保険を使ったほうがいい場合、悪い場合

9854882464_6e3f77bd7d_z

交通事故の怖さは人的被害だけでなく、賠償金などを含んだ経済的な被害に及びます。自分の不注意で公共物や他人の所有物を破壊したり、人命に関わるような事態に発展してしまったりする可能性は誰にでもあります。自動車保険は、普段はその有難さを意識しないものかもしれません。自動車保険の存在そのものに関わることですが、保険は使う機会がないほうがいいのです。一生使わないお守りであり続ければいいのですが、事故はいつどこでどれくらいの規模で起こるかわかりませんよね。そのわからない大きなリスクに備えるには、やはり自動車保険は必要なものなのです。
ただし、自動車保険には等級制度という独自の制度があります。事故を起こして保険を使うと、等級が3段階下がり、保険料があがるという制度です。等級が下がらないケースもありますが、警察を呼ぶような事故ですと、等級は下がると考えたほうがよいでしょう。翌年から保険料があがるとわかっているのに自動車保険を使うのは賢い選択でしょうか。それは、被害額によると言えます。5万10万の損害であれば、自動車保険を使わないという選択もあるのです。現況の等級にもよりますが、事故を起こすと3段階等級が下がり、翌年から3年間は事故歴有で保険料が計算されます。事故歴有りと無しでは、割引率がかなり変わってきますから、後々の保険料の支払い差額を考えると、事故を起こしたからといって一概に自動車保険を使うことがいいとは言えないのです。軽い自損事故や対物事故などであれば、一旦落ち着いて保険を使わないことも考えてみましょう。
実際、保険を使ったほうがいい場合と悪い場合と、自動車保険の担当者に相談してみることをお勧めします。事故後の保険料の計算をしてくれますので、的確なアドバイスをもらえるはずです。目先のお金にとらわれず、今後のこともよく相談して決めるといいでしょう。当然ですが、事故の相手方に迷惑になる状況で自動車保険を使わない、という選択はあまりお勧めできません。