自動車保険の等級制度とは

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車を運転するなら必ず入っておきたいのが、自動車保険です。自動車保険には他の保険とは違った独自の制度があります。等級制度というもので、簡単に言えば事故歴のある人とない人で保険料の負担が変わってくるという制度です。1年間無事故で自動車保険のお世話になることがなければ、現在の等級より1つ上に上がることができ、保険料の割引率があがります。逆に事故を起こして自動車保険を使うことになれば、車両保険のみの事故等の例外を除いて、等級が3つも下がってしまいます。さらに事故を起こすと、そこから3年間は事故歴有りの低い割引率になる仕組みになっています。
例えば同じ10等級であっても、事故歴無しと有りとでは割引率がおよそ20%も異なってくるのです。当然、事故歴無しの方が負担は軽いということになります。等級制度にはノンフリート等級制度とフリート等級制度があり、保険契約者が所持する車の数が9台以下の場合はノンフリートに該当することになりますので、よほどの車好きの方でない限りはノンフリートの割引率が適用になります。自動車保険を新規契約する場合、例外はありますが6等級からスタートというのが一般的です。そこから1年事故がなければ次年度は7等級に、また無事故なら8等級に、とあがっていき、最終的に20等級まであがることができます。逆に事故をたくさん起こすと等級はどんどん下がっていき、最終的に1等級まで下がることもあります。1等級の場合の割増率はプラス64%、20等級の場合の割引率は無事故の場合でマイナス63%となります。
また、事故歴有の期間3年間の間にまた事故を起こすと、さらに3年間事故歴が追加になります。一定スパンで保険を使っていると、ずっと事故歴有の低い割引率が適用になるということです。自動車保険の等級制度は、保険契約者の負担の公平性を図るためのものですが、事故をしないようにという心がけのきっかけになるものでもあります。