自動車保険に加入していなかったらー対物賠償の場合

車を運転していて起きる事故は、対人だけではありませんね。自損事故を含め、対物賠償が発生する事故を起こすこともあります。特に車を運転しはじめた最初の頃は、他人の家の壁や車にぶつけたり、電柱やガードレールにぶつけたりすることもよくある話です。対物賠償の補償は、自賠責保険ではありません。任意保険の自動車保険に加入している必要があります。もし加入していない場合はどうなってしまうのでしょうか。車同士の事故に遭ったとして仮定しましょう。
車本体の損傷をカバーするには、車両保険に加入していることが必要です。車両保険に入ると保険料は高めになりますので、加入していないという人も結構な数いらっしゃいます。そういう場合は、相手との過失割合で保険金相殺が行われ、保険適用になるラインを超えた金額は自腹を切ると言うことになります。しかしこれは事故の当事者が任意保険に加入していた場合であり、もし加入していない人との事故になると、保険会社に請求することができなくなります。自動車保険の保険料を払いたくないという人、弁償してくれと言ったところで渋るのは目に見えていますし、素人同士の交渉がすんなりいくとは限りません。結局話がつかずに相手が悪くても修理代を自分で払い、自分の保険を使わなくてはいけなくなるのです。自分が加入してない場合、相手から請求される立場になったらあなたはしっかりと払えるでしょうか。
相手が気の弱い人であればわかりませんが、弁護士を入れてがっつりと対物賠償請求されてしまうこともあります。そうなると、支払いから逃げるわけにはいきませんし、最悪の場合会社などにも話は伝わってしまい迷惑をかけるかもしれませんよね。億万長者が車を運転するのであれば、自動車保険は必要ないでしょう。しかし、実際に事故が起きた時に幾らのお金が必要になるのかは誰にもわからないのです。自分の身を守るため、他人に迷惑をかけないためにも、任意保険への加入は検討すべき事項だと言えますね。