自動車保険の示談代行とは

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任意保険であるにも関わらず、自動車保険に加入する理由は何なのでしょうか。多くは、万が一の事態に備えるためでしょう。多額の賠償等が発生する可能性があるのが自動車事故です。大事故に遭うことはそうそうないかもしれませんが、バンパーに車をぶつけられたりうっかり傷をつけられたりということなら、誰にでも起こりうる話です。そんな時、事故の当事者同士で話をつけるのはなかなか難しいものです。そこで、自動車保険の出番になるのです。
自動車保険には、示談代行サービスがついています。当事者同士が話をしなくても、保険会社の示談代行担当者同士で話をつけてくれるということです。このサービスを受けるために保険に入っている、という人も少なからずいることでしょう。やはり面倒なことは、誰かにやってもらいたいものですからね。当事者同士ですと感情的になりすぎて話が終わらない、ということもよくある話です。また、相手がプロで自分が素人の場合、法律的な面も含めてやりくるめられてしまうこともあります。よほど事故の対応等に詳しい人でない限りは、プロ同士の話し合いをお願いしたほうが賢明といえます。ただし、良い話ばかりではないことも肝に銘じておく必要があります。
示談金や賠償金の金額について、一般的な裁判に基づく金額よりも低くなることが多いのです。およそ6割から7割程度の金額で収められてしまうことが多いですね。その方が話を早く終わらせることができるからです。事故のことを早く忘れたい、時間がもったいないという人はいいのかもしれませんが、例えば死亡事故などで賠償金が多額になる場合、示談代行にすべてを任せてしまうと、思っているよりかなり少ない賠償金で済まされてしまうというケースもあるようです。保険会社によっては、契約者の意向をしっかりと聞いてくれるところもあるようですが、その逆の会社もあるということですので、契約時にはその辺の評判なども考慮すべき点になりますね。