強制保険と任意保険

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まず基本知識として覚えておきたいのが、自動車保険は強制保険と任意保険の2つに大きく分けられるという点です。強制保険とはいわゆる自賠責保険のことです。自賠責保険は車の購入に際して必ず加入しなくてはならない、強制加入が義務付けられている保険になります。事故を起こした時、自分に対しての補償はありませんが、相手方のケガや死亡に対して補償を受けることができます。ただし、被害者1名に対するケガの補償額は120万円まで、死亡に対する補償額は3000万円となっており、自己負担が発生する恐れが多大にあります。自賠責保険の保険料は所有する車種によって異なってきます。
普通車ですと12ヶ月で16,350円ですが、軽自動車になると15,600円になります。小型二輪や原付自転車になるとそれよりも安くなります。保険期間も車種によって異なりますが、12ヶ月以外にも、13ヶ月、24ヶ月、25ヶ月、36ヶ月、37ヶ月とあります。また、任意保険と大きく違うのが、強制保険に加入していないと車検を受けることができない仕組みになっています。一方、任意保険は自賠責保険だけではカバーできない部分を補償する自動車保険です。車の購入に際して、強制されるものではありません。事故を起こした時、相手への補償に加えて状況に応じて自分の被害も補償の対象になります。補償額の上限や保険期間を含めた諸条件は、保険会社によって異なります。カバーできる範囲が自賠責保険よりもかなり広範囲になるため、保険料もその分高くなります。
前述したように強制保険は保険料が車種によってきまっていますが、任意保険の保険料は車種だけでなくドライバーの年齢や事故歴によっても左右されます。特に事故歴の有無は任意保険独自の制度である等級制度にも大きく関係があり、事故のない期間が長ければ長いほど、保険料の割引を多く受けられるようになっています。強制保険と任意保険、どちらの自動車保険も運転する人を守るための保険ですので、よく検討するようにしたいものです。忘れられがちですが、バイクにも強制保険は加入しなくてはなりません。くわしくは、このサイトをご覧ください。