自動車保険の車両入れ替え

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物はいつか壊れてしまいます。車にもある程度寿命があり、一般論としては10年程度、走行距離にすると約10万キロと言われていますね。10年程度乗ると新しい車に買い替えたくなるのが心情です。新しい車を買った時、自動車保険の手続きはどうすればいいのでしょうか。自動車保険は原則として、指定している車以外は補償の対象となりません。つまり、車を新しく買い替えた場合は、保険の対象となる車を変えたいことを申し出なくてはいけないのです。
これを車両の入れ替えと言います。購入でも譲渡でも、車が変われば届け出る必要がありますので注意してください。車両の入れ替えで保険内容や等級を引き継ぐことができますが、入れ替え前と後で所有者や車種等の条件が合致しないと入れ替えを受けられない場合もありますので、保険会社に必ず確認するようにしましょう。できれば、買い替えの前に担当者に確認するのが一番いいですね。まず所有者に関しては、保険の対象となる車の所有者か、保険証券に記載されている被保険者や配偶者、指定の親族等が条件となります。そして車に関しては、用途車種が入れ替え前後で同じであることが基本条件になります。一定の条件で車種が異なっていても同一とみなして入れ替えできることがありますが、保険会社によって条件が異なりますので、必ず確認が必要です。
車を新しく購入すると一日でも早く乗りたくなりますが、車両入れ替えの手続きをうっかり忘れてしまった、ということもあるでしょう。基本的に納車の前に入れ替え手続きを行うのがベターです。忘れたままですと、保険の対象とならないまま運転することになってしまいます。もしその状態で事故を起こすと補償を受けられませんが、例外として、車両入れ替えの自動担保特約をつけていれば、遡って補償を受けられるケースがあります。納車の前に車検証を手に入れて、納車日決定後に保険会社に届け出をして保険料を清算し、納車日には車両入れ替えが完了している、というのが理想の形と言えます。